トップリーグ 2015-2016 weekly preview:1月9日、LIXIL CUP 2016がスタート
text by Kenji Demura
名古屋、大阪、横浜で上位8強が激突
1月9日、LIXIL CUP2016がスタート
7節に渡って熱戦が繰り広げられたジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016リーグ戦は12月26日に全日程が終了。
両グループの順位は以下のとおりで確定した。
(グループA)
1.パナソニック ワイルドナイツ
2.東芝ブレイブルーパス
3.近鉄ライナーズ
4.NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
5.サントリーサンゴリアス
6.クボタスピアーズ
7.Honda HEAT
8.リコーブラックラムズ
(グループB)
1.ヤマハ発動機ジュビロ
2.神戸製鋼コベルコスティーラーズ
3.トヨタ自動車ヴェルブリッツ
4.キヤノンイーグルス
5.豊田自動織機シャトルズ
6.NTTドコモレッドハリケーンズ
7.NECグリーンロケッツ
8.コカ・コーラレッドスパークス
1月9日には、リーグ戦グループA、Bそれぞれの1〜4位チームが出場するLIXIL CUP(1〜8位決定トーナメント)と、5〜8位チームが出場する9〜16位決定トーナメントが開幕。
LIXIL CUP2016 1回戦は愛知、大阪、神奈川の3会場において以下の対戦カードで行われる。
近鉄 – 神戸製鋼(11:40 愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)
東芝 – トヨタ自動車(14:00 愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)
NTTコム – ヤマハ発動機(13:00 大阪・キンチョウスタジアム)
パナソニック – キヤノン(13:00 神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場)
阪神ダービーに東芝 – トヨタの肉体派対決
NTTコム、キヤノンの下克上はあるのか
名古屋での第1試合は“阪神ダービー”となった。
リーグ戦最終節でNTTコムにしぶとく逆転勝ちして、LIXIL CUP2016出場を勝ち取った近鉄に対して、神戸製鋼は同・最終節でトヨタ自動車に逆転負けしてグループB首位をキープできずに同2位となり、初戦を関西圏で戦う権利を失った。
「ミスもあったが、焦らずできたことが勝利につながった」
NTTコム戦勝利後、PR豊田大樹主将がそう振り返ったとおり、勢いという意味では近鉄に分がありそうだが、過去5年間のトップリーグでの対戦では2勝2敗と全くの五分。
神戸製鋼としてはリーグ戦最終節でトヨタ自動車に4トライを奪われたDF面での修正がポイントになりそうだ。
同・第2試合は第5節でパナソニックに対して17—17で引き分けた後は、第6節では近鉄を58—12で一蹴し、最終節ではサントリーに25−14で快勝と、いま一番勢いに乗っていると言っていい東芝が敵陣に乗り込むかたちでトヨタ自動車と激突。
トヨタ自動車も、前述のとおり最終節では神戸製鋼に32—25で逆転勝ちを収めて、いい流れでLIXIL CUP2016を迎えているのは間違いないところ。
元々、トップリーグの中でもフィジカルコンテストに強いこだわりを持つ両チームだけに、まずはコンタクトエリアでどちらが優位に立てるかが、試合の流れを左右することになりそうだ。
大阪のNTTコム – ヤマハ発動機、横浜のパナソニック – キヤノンは、常識的には昨季のファイナリストでもある両グループ1位のチーム(=パナソニック、ヤマハ発動機)に分があることは否めないが、アップセットを狙う2チームにも、NTTコムNO8アマナキ・レレィ・マフィ、キヤノンFBウィリー・ルルーといった試合の流れを決定づける働きを見せられるインパクトプレーヤーもいて、彼らのプレーぶりが注目される。