秩父宮ラグビー場をていねいにご案内します[場内施設編]ラグビー場内を探訪
この[場内施設編]では、秩父宮ラグビー場の内部をご案内します。
(注:各施設・サービス等は、2015-2016シーズン現在のものです)
4つのスタンド
●まずは西スタンド(メインスタンド)へ上がってみましょう。
秩父宮ラグビー場のスタンドは4つに分かれており、右の写真のように東西南北の名称になっています。
西スタンド(メインスタンド)は、正面入場口からいちばん近いスタンドになります。
●西スタンドは、いわゆるメインスタンド。試合前、国歌斉唱や写真撮影を行う場合、選手はまずこちらを向いて整列しますし、各種セレモニーもこちら側。スタンドの上部には放送室やスカイラウンジなどがあります。
また全席ではありませんが屋根がついており、上部の席は雨に濡れずに観戦できます。さらに基本的には日かげになりますので(冬は寒くなりますが)陽の光がまぶしいといったことが基本的にありません。それにスタンドの傾斜が東スタンド(バックスタンド)に比べて大きく、全体に高い位置からの観戦となります。試合の様子・選手の位置関係などが非常に観やすいのが特徴です。
●次は東スタンド(バックスタンド)に行ってみましょう。
始めから東スタンドと決まっているなら、アクセス編でご説明しているように、東入場口(いちょう並木側)から入るのが便利ですが、ここでは正面入場口から行ってみましょう。
●正面入場口から入ったら、右へ行きます。通常の試合では左から北スタンド経由では行けないようになっていますのでご注意ください。右端まで行くと、南スタンドの前の通路に入れます。そのまま進めば東スタンドです。
●東スタンドは、一言でいうと開放的な席です。まず、季節・時間帯にもよりますが、日当たりがいい。寒い季節でも、風がなければ、けっこう暖かく感じられるときもあります(季節によっては紫外線対策、お忘れなく)。
そしてスタンドの傾斜が緩やかで、上の席ではのんびりと、下の席ではピッチが近いので迫力の観戦が楽しめます。22メートルラインの内側の黄色い席は、日本代表戦などでは指定席になるエリアですが、ジャパンラグビー トップリーグのレギュラーシーズンなら全席自由です。中央寄りの場所から安く観たい、という場合はこちらの東スタンドへどうぞ。
●バックスタンド裏の通路をずずっと進めば北スタンドです。こちらは唯一の立ち見席。日当たり抜群、のんびり観戦が楽しめます。ゴールのすぐ裏なので、迫力のトライシーンや、ゴールキックなどを正面から観られるというのが魅力。が、大型スクリーンは背後になります!
ご注意ください!
●さて、来た道を戻って南スタンドへ。ここもゴールのすぐ裏なので、トライシーンや、ゴールキックなどを正面から観たいという場合はこちらで。また屋根付きなので、上段の席は雨の日には人気です。
トイレ
●トイレは西スタンド・東スタンド下にそれぞれ数箇所、設置されています。ハーフタイムや複数試合が行われる場合の試合間は混みあう場合がありますので、ご注意ください。
ご注意ください!
(北スタンド下にもトイレがあり、また、授乳スペースも用意されているのですが、試合によってこちらの回廊が閉鎖になる場合もあります。ご了承ください。)
車いす席
ベビーカー預り所・キッズルーム
●小さいお子さま連れの場合、ベビーカーの持ち込み、OKです。
ベビーカーは、正面広場内ブース(正面階段脇)か、東入場口が開いている試合ならその入口脇でお預かりしています。
また試合の間、小さいお子さんが遊べるスペースもご用意しています。キッズルームは東スタンドと北スタンドの間です。
ご注意ください!
(ベビーカー預り所・キッズルームは、試合によっては設置されない場合もあります。予めご了承ください。)
喫煙ルーム
●場内は禁煙です。喫煙の際は、写真の喫煙ルームでお願いします。西スタンド2階に2箇所、東スタンド入場口脇に1箇所あります。
売店
●試合観戦の楽しみ、ビールやおつまみ、お食事メニュー。売店は西・東スタンドに複数個所あります。
ご注意ください!
開催される試合の規模などにより、売店数は増減します。ご了承ください。
クッション・ブランケットの貸出しサービス
●SS指定席、そしてシーズンシートのオーナー特典。トップリーグや大学選手権などの試合では、クッション・ブランケットの貸出しサービスを実施しています。
オリジナルラジオ
●秩父宮ラグビー場では、かねてから場内FMサービスを実施(88.5MHz)、分かりやすいルール解説などお届けしていますが、2015-16シーズンから、秩父宮FM専用のオリジナルデザインのバッジ型携帯FMラジオの販売・並びに貸出サービスを展開しています。
かつては女子高生の学舎(まなびや)だった‥‥
さて、最後はちょっとした歴史のおはなし。
秩父宮ラグビー場は1947年に「東京ラグビー場」として建設され、その後、改修・増築を繰り返しながらいまのかたちになっています。ほぼ70年の歴史があるのです。
その前は何があったのかというと、ここには学校がありました。女子学習院(現在の学習院女子中等科・女子高等科)です。ところが1945年の空襲で焼けてしまい、その跡地に秩父宮ラグビー場が建設されたのです。その証拠に当時の石塀がいまの残されています。ご存じでしたか?
現在のいちょう並木側の東入場口は、女子学習院の正門でした。東入場口自体は、黄色の鉄の扉になっていて、そのような歴史があることを微塵も感じさせませんが、その両脇に石塀が残されているのです。
また正面入場口の右側にも、少し石塀が残されています。現在は内側は植え込みがあるので、見えにくいのですが、外からのほうが分かりやすいかもしれません。機会がありましたら、ぜひ注目してみてください。
以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!