ここが見どころ!「なの花薬局ジャパンセブンズ 2016」7月10日開催
若手代表組も多数出場。期待のスピードスターを見逃すな
7人制の国内精鋭11チームが初夏の東京・秩父宮に集結
7月10日(日)、東京・秩父宮ラグビー場で「なの花薬局ジャパンセブンズ 2016」が開催される。
今年は8月のリオデジャネイロオリンピックで7人制ラグビーが正式競技入り(ラグビー競技としては1924年以来92年ぶりの五輪復帰)。
男女セブンズ日本代表の奮闘も期待され、かつてないほど7人制ラグビーに注目が集まることも予想されるだけに、五輪前にセブンズの魅力を再確認する場として見逃せない大会となりそうだ。
昨年の大会には大学チームの一員として合谷和弘、松井千士といった男子セブンズ日本代表リオ五輪メンバーも出場しており、今後の日本におけるセブンズを引っ張っていってくれる新たなスター選手を見つけるのに最適な大会であるのも確か。
参加11チームを注目選手中心に簡潔に紹介していこう。
昨年の優勝チームであり、トップリーグ勢として今大会に唯一参加するのが神戸製鋼コベルコスティーラーズ。
大会2連覇を目指す登録12名のメンバーの中でも特に注目されるのが、主将も務める安井龍太だ。
リオ五輪最終メンバーからは惜しくも漏れたものの、バックアップメンバー入りするなど、日本有数のセブンズプレーヤーであることは疑いのない事実だと言っていい。
さらに、昨シーズンは膝の怪我でシーズンを棒に振ったものの、一昨シーズンのトップリーグ新人王かつトライ王であり、2年前のアジア競技大会などで男子セブンズ日本代表としてプレーした経験もあるだけに、スピードスター山下楽平の復活ぶりにも注目が集まる。
昨年、神戸製鋼との決勝戦で惜しくも敗れて準優勝となった帝京大のスピードランナーたちもスタンドのファンを沸かせそうだ。
15人制での活躍ぶりではすでに多くのファンが認識済みと言っていい尾﨑晟也、竹山晃暉の決定力がセブンズではさらに際立つものになるのか。
SHの経験もある重一生はプレーメイカー的な役割も十分担えそうだし、矢富洋則のスケールの大きなプレーも7人制にフィットしそうでもある。
昨シーズンの大学選手権決勝で帝京大と死闘を繰り広げた東海大学には、すでに15人制で日本代表キャッパーとなった選手が3人いる。
テビタ・タタフ、アタアタ・モエアキオラ、野口竜司。
いずれもアタック力が魅力の選手だけに、7人制でもそのポテンシャルを十分発揮したプレーを見せてくれること請け合いと言っていいだろう。
男子大学生として唯一のリオ五輪代表に選ばれた松井千士が所属する同志社大では、その松井と同じタイプの安田卓平の走りに注目したい。東海大の3人同様、この春に15人制の日本代表キャッパーとなりU20日本代表でも活躍した。
その安田、東海大のモエアキオラとU20代表でバックスリーを形成、ワールドラグビーU20チャンピオンシップで世界に通じる走りを披露した山村知也も1年生ながら明治大学の一員として、なの花薬局ジャパンセブンズ2016に出場予定。
昨年U20代表の中心メンバーでもあった梶村祐介のパスで山村が快走などというシーンが見られるかもしれない。
セブンズといえばアイランダーの独壇場?
純和製チームの奮闘ぶりにも期待したい
リオに臨む男子セブンズ代表にも、副島 亀里 ララボウ ラティアナラ、トゥキリ ロテ、レメキ ロマノ ラヴァの3人が含まれていることからも明らかなように、7人制はアイランダーたちの活躍が目立つ競技でもある。
昨シーズン、大東文化大の16年ぶり大学選手権ベスト4の立役者となったアマトとタラウのファカタバ兄弟、岡 新之助タフォキタウ、すでに7人制トンガ代表としてのプレー経験を持つホセア・サウマキのプレーも観客を楽しませてくれそうだ。
3年連続でのジャパンセブンズ出場となるPSI SUPRESONICS(14年はPSIコストカッツとして出場)のメンバーには今年の香港セブンズにトンガ代表として招集されたフシマロヒ シオネ ツイタヴァケが含まれている。元男子7人制日本代表の横山健一のスピードにも注目だ。
昨シーズンまでトゥキリ・ロテが所属していた北海道バーバリアンズには、同じくフィジー出身で身長2m、体重101�のJose Seruがいる。
逆に、日本人選手のみのチーム編成で参加する釜石シーウェイブスRFC、JR九州サンダースの奮闘ぶりにも期待したい(大学チームでは明治大、同志社大が日本人のみの構成)。
沼田邦光、菅野朋幸、村井佑太朗(以上、釜石)、柴田一昴、三坂幸生(以上、JR九州)など、両チームにはトップリーグや大学のトップチームで活躍した選手も多く、彼らの現状を確認するチャンスともなる。
大会は11チームを4つの組(A=同志社大、JR九州サンダース、大東文化大/B=明治大、流通経済大、PSI SUPRESONICS/C=釜石シーウェイブスRFC、東海大、北海道バーバリアンズ/D=神戸製鋼コベルコスティーラーズ、帝京大)に分けてプール戦を行った後、各組1、2位がカップ・プレートトーナメント、3位がボウルリーグに進むスタイルで行われる。