トップリーグ 2015-2016 weekly preview:熊谷でNTTコム対パナソニックの全勝対決

  • 2015年12月2日

トップリーグ 2015-2016「見どころ情報」

text by Kenji Demura

熊谷でNTTコム対パナソニックの全勝対決
熊本ではコカ・コーラ対ヤマハ発動機など

今季はリーグ戦が7節のみと短期決戦のため、早くも折り返し地点を迎えるジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016。

12月5、6日に行われる第4節、最大の注目カードはグループAの全勝対決、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス対パナソニック ワイルドナイツだろう(5日14:05、埼玉・熊谷スポーツ文化公園県営熊谷ラグビー場)。

パナソニックとの全勝対決に臨むNTTコム。当然NO8マフィはキーマンのひとりだ photo by Kenji Demura

パナソニックとの全勝対決に臨むNTTコム。当然NO8マフィはキーマンのひとりだ
photo by Kenji Demura

開幕戦でサントリーサンゴリアスを圧倒(38-5)したパナソニックは、第2節こそNO8ピエール・スピース、CTBダミアン・デアリエンディという南アフリカ代表選手たちが加入して迫力が増した近鉄ライナーズのアタックに翻弄される場面もあったが、高い修正能力を発揮して47-27で逆転勝利を収め、前節でもリコーブラックラムズから計8トライを奪い59得点での大勝。

3試合で17トライという圧倒的な得点能力を持つパナソニックだが、その一方でタックル回数もリーグ一を誇るなど、元々ディフェンスからリズムを作っていくタイプのチーム。
近鉄戦では前半タックルミスからつけこまれる部分もあり、NTTコムとしてもチャンスは必ずものにして、食らいついていきたいところだろう。圧倒的なインパクトを誇るNO8アマナキ・レレィ・マフィがどれだけ超人的な突破を続けられるかもキーになる。
「8か月間、個々のフィジカル面を強化してきた」(ロブ・ペニーヘッドコーチ)というNTTコム自体もディフェンス力には自信を持っており、パナソニックのカウンターアタックを封じながら、比較的ロースコアの戦いに持ち込みたいところだ。

NTTコムの挑戦を受けるパナソニック。決定力のあるWTB北川副将は3試合で計3トライと好調を維持 photo by Kenji Demura

NTTコムの挑戦を受けるパナソニック。決定力のあるWTB北川副将は3試合で計3トライと好調を維持
photo by Kenji Demura

同日、同ラグビー場での第1試合(12:00)では、今季まだ勝ち星のないリコーブラックラムズが、第2節でNTTコムに敗れたものの前節ではHonda HEATから6トライを奪って41-10で快勝、復調の兆しを見せた東芝ブレイブルーパスに挑戦する(グループA)。

四国でも2試合。高知でNEC対キヤノン
愛媛では豊田自動織機と神戸製鋼が対戦

一方、グループBで首位に立つヤマハ発動機ジュビロは九州でのアウェーゲーム、熊本・うまかな・よかなスタジアムでコカ・コーラレッドスパークスと対戦する(6日、14:00)。

強力FWを前面に出した戦いで快進撃を続けるヤマハ発動機は熊本でコカ・コーラと対戦 photo by Kenji Demura

強力FWを前面に出した戦いで快進撃を続けるヤマハ発動機は熊本でコカ・コーラと対戦
photo by Kenji Demura

開幕節が愛知、第2節、第3節は地元・静岡と中部地方での試合が続いていたヤマハ発動機にとっては、今季初の本格的なアウェー戦と言っていい試合となる。
第2節で豊田自動織機シャトルズに43-0と完封勝ちした際にFL三村勇飛丸主将が「セットでプレッシャーをかけて、ゲインラインの攻防で勝って、ブレイクダウンで主導権を握るゲームプランだったが、前後半通じてできた」と胸を張ったように、強力FWを中心にパワーで圧倒していく力強さは抜きん出ている。
前節のNECグリーンロケッツ戦ではひとりで19得点(1トライ、4ゴール、2PG)を挙げてマン・オブ・ザ・マッチに輝くなど、FB五郎丸歩も好調をキープしているだけに、今のところ死角は見当たらない。

3節連続しての九州での試合となるコカ・コーラとしては、そろそろ地元ファンに勝利をプレゼントしたいところだろう。

同日、同スタジアムでの第1試合(11:40)は前節で近鉄に19-25で敗れたサントリーサンゴリアスがHondaと対戦(グループA)。ここで連敗するようだと、上位進出に黄色信号が灯る。
Hondaとしては第2節でリコーからトップリーグ再昇格後初となる白星を挙げた試合のように、まずは体を張ったタックルでサントリーのアタッキングラグビーの封じ込みを狙う。

前節、神戸製鋼を破って勢いに乗るNTTドコモはトヨタ自動車とのフィジカルバトルを制することができるか photo by Noriko Abe

前節、神戸製鋼を破って勢いに乗るNTTドコモはトヨタ自動車とのフィジカルバトルを制することができるか
photo by Noriko Abe

6日の大阪・東大阪市花園ラグビー場では、在阪の好調チームが揃って登場する。
第1試合(12:00)では前節の阪神ダービーで神戸製鋼コベルコスティーラーズを破ったNTTドコモレッドハリケーンズがトヨタ自動車ヴェルブリッツを迎える(グループB)。
神戸製鋼戦で試合の流れを決定づけるトライを決めたCTBジェシー・クリエルをはじめ、LOエベン・エツべス、FLハインリッヒ・ブルソー、SOハンドレ・ポラードと揃う南アフリカ代表組をはじめとする外国人選手をどう起用していくのかも注目だ。
対するトヨタ自動車も前節の豊田自動織機戦では「FWのセットプレー、ブレイクダウンが安定していた」(SH滑川剛人ゲームキャプテン)という内容で45-21と快勝しているだけに、激しい攻防が繰り広げられそうだ。

第2試合では前述どおりサントリーを破った近鉄がクボタスピアーズと対戦する(14:05=グループA))。

今節は四国でも2試合が行われる。
5日は高知県立春野総合運動公園陸上競技場でNEC対キヤノンイーグルス(13:00=グループB)、6日は愛媛県総合運動公園ニンジニアスタジアムでの豊田自動織機対神戸製鋼(13:00グループB)となる。

チケット情報

「トップリーグ 2015-2016」の試合スケジュールについては、こちらのページをご覧ください。

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