トップリーグ 2015-2016 weekly preview:グループA注目の2試合は土曜日秩父宮で
text by Kenji Demura
パナソニック – 東芝、サントリー – NTTコム
グループA注目の2試合は土曜日秩父宮で
早くも残り3節となったジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016リーグ戦。
今週末も全国6会場で計8試合が行われる。
まずは第4節終了時点でのグループA、B各チームの順位と勝ち点を整理しておこう。
<グループA>
1.パナソニック ワイルドナイツ(20)
2.NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(16)
3.東芝ブレイブルーパス(15)
4.近鉄ライナーズ(14)
5.サントリーサンゴリアス(11)
6.Honda HEAT(6)
7.リコーブラックラムズ(2)
8.クボタスピアーズ(0)
<グループB>
1.ヤマハ発動機ジュビロ(19)
2.トヨタ自動車ヴェルブリッツ(16)
3.キヤノンイーグルス(16)
4.神戸製鋼コベルコスティーラーズ(15)
5.NTTドコモレッドハリケーンズ(8)
6.豊田自動織機シャトルズ(4)
7.コカ・コーラレッドスパークス(3)
8.NECグリーンロケッツ(1)
( )内は総勝ち点
12日の東京・秩父宮ラグビー場にはグループAの1、2、3、5位のチームが集結する。
前節、NTTコムとの全勝対決を制した王者パナソニックは東芝のチャレンジを受ける(14:00)。
第2節でNTTコムに完敗した東芝だが、第3節でHondaから計6トライ、前節ではリコーから8トライを奪う破壊力を見せつけて復活をアピール。
上昇モードに乗って王者にチャレンジする。
CTBリチャード・カフイ、FBフランソワ・ステイン、CTB/WTBニコラス・クラスカの3人を先発起用し、BKの決定力を高めている東芝だが、一人ひとりの能力が高いパナソニックFWに対して、NO8徳永祥尭、LO小瀧尚弘などの新人も含む、日本人FW陣がどう対抗できるかがポイントになりそうだ。
同ラグビー場の第1試合(11:40)では現在グループA2位のNTTコムと同5位のサントリーが対戦。
敗れはしたものの、王者パナソニックに対しても僅差の勝負に持ち込み、ボーナスポイントを獲得し、改めて地力の高さを示したNTTコムに対して、すでに序盤で2敗を喫しているサントリーがむしろチャレンジャーの立場と言っていいかもしれない。
ボールキープしながらアタックを続けるサントリーに対してジャッカル成功率2位のNTTコムがディフェンスで頑張ってターンオーバーできるかも見どころ。ジャッカル数でもチーム一の働きを見せるNO8アマナキ・レレィ・マフィが攻守におけるキーマンであることに変わりはない。
ヤマハ発動機はNTTドコモとのホーム戦
同日、大阪・東大阪市花園ラグビー場ではグループAのHonda – クボタ(12:00)、近鉄 – リコー(14:05)の2試合が行われる。
近鉄以外の現在、下位に沈む3チームにとって、LIXIL CUP進出のためにはいずれも負けられない試合となる。
グループBで全勝をキープして首位に立つヤマハ発動機は地元ヤマハスタジム(磐田)にNTTドコモレッドハリケーンズを迎える(12日13:00)。
前節のコカ・コーラ戦では前半だけで5トライを奪って勝負を決めた後、後半はトライなしという極端なパフォーマンスを見せたヤマハ発動機。
今回は地元でどちらの顔を見せるのか。
前節、トヨタ自動車に力負けしたNTTドコモにとっては、LOエベン・エツべス、SOハンドレ・ポラードの南アフリカ勢のチームへのフィットもポイントになる。
愛知・豊田スタジアムでは、前述のとおり調子を上げているトヨタがまだ勝ち星のないNECと対戦(12日、13:00=グループB))。
兵庫・ノエビアスタジアム神戸では神戸製鋼対コカ・コーラ戦(12日、13:00=グループB)。
岐阜メモリアルセンター長良川球技メドウでは豊田自動織機対キヤノンイーグルス戦(13日、13:00=グループB)が予定されている。