トップリーグ 2015-2016 weekly preview:町田と磐田でグループB上位4チームが直接対決
text by Kenji Demura
町田と磐田でグループB上位4チームが直接対決
キヤノン – トヨタ自動車、ヤマハ発動機 – 神戸製鋼
11月13日に開幕したジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016リーグ戦も、あと2節を残すのみとなった。
すでにグループBに関しては、シーズン1〜8位の最終順位を決めるLIXIL CUP 2016へ出場する4チームが確定。
一方、グループAは5チームにLIXIL CUP 2016出場の可能性が残されている。
グループBの4位以内が決まったのは以下の4チーム。
ヤマハ発動機ジュビロ(24)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ(21)
キヤノンイーグルス(21)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ(20)
※( )内は第5節終了時点での総勝ち点
奇しくも、今節ではグループB上位陣による直接対決となる2試合が予定されている。
東京・町田市立野津田公園陸上競技場ではキヤノンとトヨタ自動車が対戦(19日13:00)。
共にここまで4勝1敗。加えて前節ではいずれも前半苦しみながら、後半相手を引き離して勝ち点5を獲得した同士の顔合わせとなる。
「ミスをおかして取りきれなかった」
キヤノンの永友洋司監督は前節の豊田自動織機シャトルズ戦の前半の苦戦(0−5で前半を折り返し)の要因をそんなふうに分析。
ただし、同監督は5トライを重ねた後半の修正能力に関しては高く評価。その豊田自動織機戦でも揃ってトライを奪ったNO8アダム・トムソン、FBウィリー・ルルーという試合を決められる能力を持つ外国人の存在も大きい。
一方のトヨタ自動車も「サポートの遅さ」(菅原大志監督)で前節のNECグリーンロケッツ戦の前半はノートライ(3−3)だったものの、後半はいずれもFW陣による4トライで勝ち点5を挙げた。
共に、今季セットプレーを強化してきた2チームだけに、FW戦でどちらが優勢に試合を進めるかが、試合の流れを決定づけそうだ。
ちなみに昨季は2戦してトヨタ自動車が2勝を収めている。
静岡・ヤマハスタジアム(磐田)では、グループBで首位に立つヤマハ発動機が神戸製鋼を迎える(19日13:00)。
この2チームもFW戦に自信を持つだけに、どちらがセットプレーやブレイクダウンで有利に戦えるかがポイントになるのは間違いないところ。
昨季はリーグ戦(セカンドステージ第4節)では神戸製鋼が40−10で大勝したが、逆にLIXIL CUP2015セミファイナルではヤマハ発動機が41−12で完全リベンジ。
ライバル意識むき出しのガチンコバトルになること請け合いだ。
奈良ではグループA上位の近鉄 – 東芝戦
一方、パナソニック ワイルドナイツ(22)、近鉄ライナーズ(19)、東芝ブレイブルーパス(17)、サントリーサンゴリアス(16)、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(16)の5チームにLIXIL CUP 2016出場の可能性が残されているグループA(( )内は総勝ち点)。
今節の上位陣の直接対決は奈良市鴻ノ池運動公園鴻ノ池陸上競技場で行われる近鉄ライナーズ対東芝ブレイブルーパス戦(20日13:00)のみ。
ここ2試合、40点以上を挙げている近鉄に対して、前節、王者パナソニック ワイルドナイツと引き分けて復活を印象づけた東芝がどんなフィジカルバトルを見せるのか。
昨季は対戦のなかった両チームだが、一昨季は22−19で東芝が辛勝するという接戦を繰り広げている。
19日の東京・秩父宮ラグビー場ではNECグリーンロケッツ – コカ・コーラレッドスパークス(11:40=グループB)、NTTコム – Honda HEAT(14:00=グループA)、20日の千葉・フクダ電子アリーナではクボタスピアーズ – パナソニック(13:00=グループA)、同日の山梨・小瀬スポーツ公園山梨中銀スタジアムではサントリー – リコーブラックラムズ(13:00=グループA)、宮崎・KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場ではNTTドコモレッドハリケーンズ – 豊田自動織機(13:00=グループB)の各試合が予定されている。