トップリーグ2015-2016 速報サマリー(1節、11月15日)
text by Kenji Demura
15日、兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場でジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016第1節、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対キヤノンイーグルス戦が行われ、前半22分までに14 – 0とリードした神戸製鋼が後半のキヤノンの追い上げを振り切り、23 – 18で勝利。
03-04シーズン以来となるトップリーグ制覇に向けて、幸先のいいスタートを切った。
立ち上がりは、今季プレシーズンリーグを制した勢いそのままに、神戸製鋼がキヤノンを圧倒。
前半6分に相手のキックミスで得た敵陣22m付近でのラインアウトからモールを押し込み、最後はボールを持ち出したSHアンドリュー・エリスが左隅に飛び込んで先制。
21分にも同じようにラインアウトを起点にモールを押し込み、ペナルティトライを奪い、2本のゴールをSO山中亮平が決めて、早くも14点をリードする。
HO木津武士、PR山下裕史、LO伊藤鐘史の日本代表組が復帰したFW陣のパワープレーだけではなく、BK陣もいいテンポで攻めるシーンもあったが、「チャンスはたくさん作ったが、ものにできなかった」(アリスター・クッツェー ヘッドコーチ)ことが響き、結局、神戸製鋼が奪ったトライは前半の2本のみ。
逆に前半33分にキヤノンがNO8アダム・トムソンの突破からFBマイケル・ボンドがトライを返して、前半は神戸製鋼が6点をリードして折り返した。
後半に入り、3本のPGを加えてリードを広げた神戸製鋼に対して、キヤノンも同10分に途中出場した南アフリカ代表FBウィリー・ルルーが2本のトライセービングタックルを決めて試合を締め、さらに同27分には力強い走りで神戸製鋼DFを切り裂いて自らトライを奪う大車輪の活躍ぶりを見せ、いつの間にか点差は1トライで追いつく5に。
残り1分で神戸製鋼ボールのスクラムをキヤノンがターンオーバーするなど、試合は最後までもつれたが、「自分たちのミスで自滅した」(SO橋野皓介)というキヤノンはミスでチャンスを生かせず、そのまま5点差で神戸製鋼が1勝目を挙げた。
尚、この試合でフル出場した神戸製鋼FB正面健司がリーグ戦通算100試合出場を達成した。