トップリーグ2015-2016 速報サマリー(1節、11月14日)
text by Kenji Demura
ヤマハ発動機、豊田自動織機、東芝、NTTコム、近鉄、NTTドコモが白星発進
五郎丸歩(ヤマハ発FB)はTL通算1000得点達成(史上2人目)
14日、ジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016第1節計6試合が行われた。
東京・秩父宮ラグビー場での第2試合では、昨季ベスト4の東芝ブレイブルーパスがクボタスピアーズから計6トライを奪う猛攻を見せて、47 – 3で大勝。
いきなり開始7分に日本代表主将でもあるFLリーチ マイケルが先制トライ。後半19分には途中出場していたWTB廣瀬俊朗もトライを奪うなど、日本代表組がしっかり存在感を示す一方、いずれも新人のLO小瀧尚弘、NO8徳永祥尭など若手も多かったFW陣がフィジカルで圧倒。
BK陣でも、リーチの先制トライをお膳立てする快走を見せたWTBニコラス・クラスカなど、新生・東芝を印象付けるイキのいい選手の活躍が目立った。
昨季、敗れているクボタを終始圧倒しての白星スタートとなっただけに冨岡鉄平監督も「全員が高いモチベーションで試合に臨んで、いい仕事をしてくれた」と、大きな手応えを感じてのシーズンインとなった。
同・第1試合でも日本代表組が暴れ回った。
立ち上がりからブレイクダウンで優位に立ったNTTコミュニケーションズシャイニングアークスが13 – 7でリコーブラックラムズをリードして迎えた後半8分。
ハーフウェイライン付近から快走を見せたNTTコムのCTB石橋拓也をフォローしていたNO8アマナキ・レレィ・マフィが敵陣22m付近でボールを受け取り、一気に加速。リコーゴールに飛び込み、雄叫びを上げた。
このトライで完全に試合の流れをものにしたNTTコムは後半だけで4トライを奪って最終スコアは39 – 12。
「9か月間、フィジカルに鍛えて、一人ひとりが進歩した」(ロプ・ペニーヘッドコーチ) ことを証明する力強いパフォーマンスを見せた。
愛知・パロマ瑞穂ラグビー場の第2試合には注目のヤマハ発動機ジュビロが登場。
昨季終了時点でトップリーグ通算得点を998としていたFB五郎丸歩は、前半4分のFLモセ・トゥイアリイの先制トライの後のゴールは外したものの、同8分のSH矢富勇毅のトライ後にはしっかり決めて(同9分)、通算1000得点を記録した。
試合の方は、前半のリードを守り切ったヤマハ発動機がトヨタ自動車ヴェルブリッツに18 – 11で勝利。
また、同・第1試合の豊田自動織機シャトルズ – NECグリーンロケッツ戦は後半FLバツベイ シオネのトライなどで逆転した豊田自動織機が24 – 17で地元での開幕戦を白星で飾った。
東大阪市花園ラグビー場で行われた近鉄ライナーズ−Honda HEAT、NTTドコモレッドハリケーンズ−コカ・コーラレッドスパークス戦は、それぞれ近鉄、NTTドコモの地元・大阪勢が勝利をものにした。