トップリーグ 2015-2016「見どころ情報」:王者パナソニックは京都・西京極で近鉄戦

  • 2015年11月20日

トップリーグ 2015-2016「見どころ情報」

text by Kenji Demura

王者パナソニックは京都・西京極で近鉄戦
山口、静岡、福岡、鹿児島、千葉でも開催

先週末、待望のリーグ戦が開幕したジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016。
今週末も全国5会場で同第2節の計8試合が予定されている。

開幕戦でサントリーサンゴリアスを攻守に圧倒して38-5で快勝。トップリーグ3連覇に向けて死角なしを印象づけたパナソニック ワイルドナイツは21日京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場の第2試合(14:00)に登場。近鉄ライナーズと対戦する。

開幕戦で激しいタックルを見せるSOバーンズ(右)とNO8ホラニ龍コリニアシ。DFからリズムをつくるパナソニック photo by Kenji Demura

開幕戦で激しいタックルを見せるSOバーンズ(右)とNO8ホラニ龍コリニアシ。DFからリズムをつくるパナソニック
photo by Kenji Demura

「初戦から正確なプレーをしてくれた」(ロビー・ディーンズ監督)
いきなり完璧と言っていいパフォーマンスを見せたパナソニックは開幕戦と同じ先発メンバーで近鉄戦に臨む。
前節で16チーム中最多の計198回のタックルを試みたように、堅いディフェンスでリズムを作っていくパナソニックに対して、「一人ひとりがアグレッシブに前に出てアタックする」(PR豊田大樹主将)スタイルの近鉄がどうボールキープしながら攻撃し続けられるか。
開幕節ではパナソニックがスクラムで100%、一方の近鉄はラインアウトで100%のマイボールキープ率を維持。
逆に言うと、パナソニックはラインアウト、近鉄はスクラムでやや不安定な部分も見せたが、セットプレーでどちらが優位に立てるのか。そして共にブレイクダウンの強さも特徴とするだけに、コンタクトエリアでの優劣も勝敗を分けるポイントになりそうだ。

ディーンズ監督が「チームにとっての心臓。キーポジション」であることを隠さないパナソニックのSH田中史朗-SOベリック・バーンズに対して、近鉄が誇るベテランハーフ団のSH金哲元-重光泰昌がどんなゲームメイクを見せるのかも注目される。

同会場での第1試合(11:40)では、開幕節では共に“らしさ”を見せられずに黒星スタートとなったサントリーとクボタスピアーズが対戦。
サントリーではSHフーリー・デュプレアが先発復帰。一方のクボタも昨季までNTTコミュニケーションズでプレーしていたCTBマット・サンダーズがリーグ戦初先発。
実績十分の2人が加わって、チームはそれぞれどう変化するのか。
今季のリーグ戦は計7節の短期決戦となるだけに、両チームにとって上位進出のためには負けられない一戦となる。

大注目のヤマハ発動機は
豊田自動織機と地元開幕戦

開幕戦でTL通算1000得点を達成したFB五郎丸。ヤマハ発動機はホーム開幕戦で豊田自動織機と対戦 photo by Hiroyuki Nagaoka

開幕戦でTL通算1000得点を達成したFB五郎丸。ヤマハ発動機はホーム開幕戦で豊田自動織機と対戦
photo by Hiroyuki Nagaoka

前節、FB五郎丸歩がリーグ戦通算1,000得点を達成。内容的にもトヨタ自動車ヴェルブリッツに対して「ヤマハスタイルのセットピースで勝とうと臨み、良い試合で勝てた」(FL三村勇飛丸主将)と、幸先のいいスタートを切った昨季の準優勝チームであるヤマハ発動機ジュビロはホームでの開幕ゲームとなる豊田自動織機シャトルズ戦を迎える(静岡・ヤマハスタジアム=磐田、21日13:00)。

対する豊田自動織機も雨の中、NECグリーンロケッツに粘り勝ちして、13年にトップリーグに復帰以来初となる開幕戦勝利を挙げているだけに、勢いに乗ってのヤマハ発動機へのチャレンジ戦となる。
NO8ライアン・カンコウスキー、SO/CTB/FBマーク・ジェラードというエースプレーヤーをリザーブベンチに置く布陣で、終盤までもつれる展開に持ち込みたい。

山口・維新百年記念公園陸上競技場ではリコーブラックラムズ – Honda HEAT(21日11:40)、キヤノンイーグルス – NTTドコモレッドハリケーンズ(同14:00)の2試合が予定されている。

いずれも強力な外国人選手の新加入があった4チームだが、リコーでは前節でトップリーグデビューを果たしたユーティリティBKティム・ナナイウィリアムズ(サモア代表)に加えて、豪州代表SOバーナード・フォーリーもリザーブメンバー入り。
対するHondaではFLマルセル・クッツェー(南アフリカ代表)が2試合連続での先発出場。WTB/CTBディグビー・イオアネ(元豪州代表)も2試合連続でのリザーブからの途中出場を狙う。

キヤノンでは、前節の神戸製鋼戦で短い出場時間ながら攻守に圧倒的なパフォーマンスを見せたFBウィリー・ルルー(南ア代表)が初先発。
NTTドコモの南アフリカ代表LOエベン・エツベス(先発)、同SOハンドレ・ポラード(リザーブ)との直接対決も楽しみだ。

コカ・コーラレッドスパークスは地元・福岡にトヨタ自動車を迎え(レベルファイブスタジアム=21日14:00)、ホームで今季初白星を目指す。
開幕節ではNTTドコモに対して計152回タックルを試みたコカ・コーラだが、同成功率は65.1%と16チーム最低だっただけに、まずはディフェンス面で精度を上げていくことがポイントか。
トヨタ自動車としては今季重点的に取り組んできたセットプレーで圧倒したいところ。

鹿児島県立鴨池陸上競技場では、共に開幕白星を飾った東芝ブレイブルーパスとNTTコミュニケーションズシャイニングアークスが対戦(21日14:00)。

千葉県立柏の葉公園総合競技場では第1節で豊田自動織機に惜敗したNECグリーンロケッツが、キヤノンに辛勝した神戸製鋼コベルコスティーラーズを迎える(22日13:00)
※前節の各種データはデータシステム提供

 

サントリーはRWC2015で南アフリカの主将を務めた大黒柱SHデュプレアが先発復帰 photo by Kenji Demura

サントリーはRWC2015で南アフリカの主将を務めた大黒柱SHデュプレアが先発復帰
photo by Kenji Demura

初戦の神戸製鋼戦で衝撃的デビューを飾ったキヤノンFBルルーは第2節のNTTドコモ戦では先発出場へ photo by Kenji Demura

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photo by Kenji Demura

クボタ戦ではWTBクラスカなど新顔の活躍が目立った東芝は鹿児島でNTTコムと対戦 photo by Kenji Demura

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チケット情報

「トップリーグ 2015-2016」の試合スケジュールについては、こちらのページをご覧ください。

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