トップリーグ 2015-2016 weekly preview:「トップリーグオールスター『FOR ALL チャリティーマッチ2016』 supported by バローグループ」
text by Kenji Demura
将来ジャパンを引っ張るスター軍団「トップリーグXV」
スーパーラグビー参戦サンウルブズは初お目見え試合
13日、愛知・豊田スタジアムで「トップリーグオールスター『FOR ALL チャリティーマッチ2016』 supported by バローグループ」が行われる。
今シーズンで7回目となるトップリーグオールスター『FOR ALL チャリティーマッチ』。昨シーズン同様、東海地方を中心にスーパーマーケットやホームセンター、ペットショップなどを運営しているバローグループに特別協賛をいただく形での開催となる。
「社名のバローは英語で『勇気ある者』という意味を持つ。この『勇気』という言葉が一番ふさわしいスポーツはラグビーである。ラグビーが持つ『ONE FOR ALL, ALL FOR ONE』のスピリットは弊社グループの理念に共通するところが多い」(株式会社バロー代表取締役社長 田代 正美氏)
昨季はファーストステージの「プールA」対「プールB」、2013年は「シニアハート(27歳以上)」対「ヤングスター(27歳以下)」など、トップリーグのスター選手たちを2つのチームに分けて戦ってきた同チャリティーマッチだが、今シーズンは大きく趣を変えた形での開催となる。
今回のトップリーグ名義のチームは「トップリーグXV」、1チームのみ。
このトップリーグのスター軍団が、新たにスーパーラグビーに参戦することになる「ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ」と対戦。
サンウルブズにとってはこのチャリティーマッチこそが、初お目見えの試合となるのだ。
改めて、サンウルブズのメンバーのうち、昨秋のラグビーワールドカップ2015スコッドだった選手に絞って紹介すると以下のとおり。
PR稲垣啓太、PR三上正貴、HO木津武士、HO堀江翔太、LO大野均、LO真壁伸弥、SH日和佐篤、SO立川理道、SO田村優、WTB山田章仁
トップリーグXV名義は本気モードの歴史
スタジアム周辺での各種イベントも熱い
一方のトップリーグXVにもラグビーワールドカップ(RWC)2015メンバーだったSO廣瀬俊朗・日本代表前主将、HO湯原佑希、そしてRWC2011時に日本代表主将だったNO8菊谷崇、さらにRWC2007のカナダ戦で劇的な同点ゴールを決めたSO大西将太郎と、日本代表としての実績十分なベテラン選手も含まれているが、その一方でこの先、日本代表として活躍してくれそうな、現在売り出し中と言ってもいい若手が多く顔を揃えた。
右PRの浅原拓真、ホラニ 龍シオアペラトゥーと、サンウルブズの左PRの稲垣と三上はそれぞれのチームメイト。
この4人に加えサンウルブズのHOが堀江または木津、対するは湯原となれば、いったいどんなスクラムが組まれるのか目が離せない。
大戸裕矢、小瀧尚弘、梶川喬介、矢田部洸太郎のLO陣も、今季のトップリーグでのパフォーマンスを見ても大野、真壁のジャパン組にもひけを取らない働きを見せていた選手ばかり。
FLには浅原と並んで今季のトップリーグのベストXVに選ばれた金正奎、トライ王となった安藤泰洋、一気に頭角を現してきた布巻峻介、山本紘史、NO8選出の土佐誠と、相手にするのが嫌な第3列が揃った。
BKに目を移しても、とても新人とは思えない活躍を見せたCTB石橋拓也、WTB江見翔太(安藤と並びTLトライ王)、WTBニコラス・クラスカ、CTB増田慶介、WTB大島脩平など、名前を並べるだけで、どんなプレーを見せてくれるのかワクワクする活きのいいプレーヤーばかりだ。
なお、トップリーグXV名義のチームは2011年6月に東日本大震災復興支援チャリティーマッチとして、日本代表と対戦したこともある。
この時の監督はエディー・ジョーンズ前日本代表ヘッドコーチでメンバーには前出の廣瀬、大西に加えて山田章仁、カーン・ヘスケスという昨秋イングランドを沸かせた日本代表WTB陣も含まれていた。
当時、ジョーンズ監督は「勝ちに行く」と宣言していたが、本気モードで強力チームに対峙するのもトップリーグXVの特徴かもしれない。
もちろん、試合以外にも楽しいイベントが目白押しなのが、『FOR ALL チャリティーマッチ2016』の特徴でもある。
トップリーグ応援キャラクター「ゴジラ」のイラスト入りのオリジナルステッカーは来場の方先着1万5,000人に配布される予定。
各チームなどが品物を出品するガレッジセールやお宝グッズのチャリティーオークション、キャプテン会議メンバーによるトークショーなども予定されている。